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再雇用を断るとどうなる?提示条件の確認と退職手続きの流れ

再雇用を断る前に、提示された雇用条件の書面を確認する60歳前後の人

更新日:2026年10月23日 / 定年後の人生 編集部

先に、答え。

再雇用の条件に合意できず断ることはありますが、提示条件が合理的な範囲か、会社の措置義務を満たすかは個別の事情で異なります。退職後の給付や離職理由も、断った事実だけで自動的に決まるわけではありません。

この記事で分かること

疑問がある方は、相談内容に合う窓口へ。

再雇用を断る前に、提示条件を項目ごとに確かめる

会社から再雇用の案内を受けたら、返事の期限と条件が書かれた資料を確認します。口頭説明だけで決めず、自分に適用される就業規則、雇用契約書、労働条件通知書を読み合わせます。

表が画面に収まらない場合は、左右に動かして読めます。

再雇用の案内で確認する項目
確認する項目書面で見る内容不明なときに聞くこと
契約期間開始日、終了日、更新の有無更新の基準と上限は何か
仕事と場所担当業務、就業場所、変更範囲業務や場所が変わる場合はいつか
時間と休日勤務日、始終業、休憩、休日残業や勤務日の変更はあるか
賃金基本給、手当、賞与、支払日金額の内訳と適用条件は何か
申出回答期限、申出方法、必要書類いつまでに誰へ返事をするか

同じ「再雇用」という言葉でも、勤務日数、業務、契約期間などは会社の制度と提示内容で異なります。年金や給付の見込み額だけで結論を出さず、まず条件の事実をそろえます。

返事を迷っている場合は、すぐに「受ける・断る」の二択にしない方法もあります。回答期限を確かめ、分からない条件を会社へ質問し、書面での回答を求めます。会社が回答期限を延ばせるかも確認してください。

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返事を決める前の段階
返事を決める前の段階確かめる内容
説明を聞く仕事、時間、賃金、契約期間の条件が書面にあるか
質問をする不明点と希望条件を伝え、回答日を確認
返事をする合意する条件と、合意できない条件を分けて伝える

提示条件を断ることと、退職の意思を伝えることは、書類上の扱いが同じとは限りません。返事の文面に迷う場合は、退職日や手続きの意味を会社へ確認します。必要なら、返事の前に労働相談窓口へ相談してください。

65歳までの再雇用を断る場合も会社の制度を確認する

定年を65歳未満に定める会社には、65歳までの雇用確保措置が必要です。選択肢は定年の引上げ、継続雇用制度、定年制の廃止です。2025年4月以降、対象者を限定できた経過措置は終了しています。

ただし、法律は、本人が望む給与や時間を会社に提示させるものではありません。厚生労働省Q&Aは、会社が合理的な範囲の条件を提示した場合を説明しています。双方が合意せず、本人が継続雇用を拒否しても、措置義務違反にならない場合があります。

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65歳と70歳の制度の違い
制度会社に求められることこの表だけでは決まらないこと
65歳までの雇用確保定年引上げ、継続雇用、定年廃止のいずれか個人が望む条件が提示されるか
70歳までの就業確保就業機会を確保する措置を講じる努力義務70歳までの雇用や希望条件の保証
継続雇用の条件提示法の趣旨を踏まえた合理的な範囲の条件個別条件が合理的かどうかの結論

70歳までの制度は、65歳までの雇用確保措置と法的な位置付けが異なります。70歳までの就業確保は努力義務であり、雇用以外の業務委託などを含む選択肢もあります。年齢だけを見て、会社が70歳まで再雇用する義務を負うと解釈しないでください。

出典:厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正~経過措置終了」 / 厚生労働省「高年齢者雇用安定法Q&A(高年齢者雇用確保措置関係)」 / 厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~」 / 厚生労働省「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」

再雇用を断る理由と会社への返事を記録する

条件を確認した後、合意できない項目を具体的に記録します。給与だけでなく、仕事の内容、時間、通勤、契約期間などに分けると、会社へ質問しやすくなります。

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再雇用を断るときに残す記録
記録するもの残しておく内容
提示資料受け取った日、書類名、条件の版
質問と回答質問日、担当部署、回答内容
自分の希望譲れない条件と相談できる条件
返事返事をした日、方法、会社の受領確認
退職関係退職日、離職票、会社との連絡記録

会社へは、確認したい条件と返事の期限を伝えます。提示内容に法令違反の疑いがある場合は、労働相談窓口へ相談できます。説明と書面が食い違う場合や、退職を急かされる場合も同様です。

総合労働相談コーナーでは、労働問題全般を相談できます。

出典:厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」

再雇用を断った後の離職理由は離職票で確認する

雇用保険上、どの離職理由になるかは一律に決められません。定年後に継続雇用を希望しなかった場合と、提示条件に合意できなかった場合も、経緯や記録の確認が必要です。

離職票には、定年による離職や継続雇用の希望を記す欄があります。事業主と本人の記入欄も分かれています。

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再雇用を断った後に確認するもの
離職後に確認するもの見る箇所確認先
離職票-2事業主欄と本人欄、具体的事情住居地を管轄するハローワーク
労働条件の書面会社が提示した条件と期限会社、必要に応じ労働相談窓口
返事の記録合意できなかった経緯ハローワークへ資料として提示
求職の希望働ける時期、希望する仕事ハローワークの雇用保険窓口

離職理由に異議がある場合は、離職票の手続き時にハローワークへ伝え、確認資料を提出できます。事業主の記載だけでも、本人の申立てだけでも自動確定しません。ハローワークが双方の主張と資料を確認して判断します。

基本手当などの受給には、離職理由のほか、年齢、被保険者期間、働く意思と能力などの要件があります。再雇用を断ったら必ず給付制限が付く、または給付を受けられるとは言えません。個別の離職理由と受給要件は、ハローワークで確認してください。

出典:ハローワーク「雇用保険被保険者離職票-2」 / 厚生労働省「雇用保険Q&A~労働者の皆様へ」

再雇用を断るか迷うときは質問と相談先を分ける

条件の説明は勤務先へ、法制度や雇用保険の判定は公的な窓口へ尋ねます。どちらか一方だけで解決しようとせず、書類をそろえて相談内容を分けます。

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再雇用を断るか迷うときの相談先
相談したい内容相談先の例用意するもの
社内制度、返答期限勤務先の人事・労務担当就業規則、再雇用の案内
労働条件の説明総合労働相談コーナー労働条件通知書、質問の記録
離職票の離職理由住居地のハローワーク離職票、条件提示と返答の記録
雇用保険の受給要件ハローワーク雇用保険窓口離職票、雇用保険の加入情報

相談先が同じでも、受け付ける制度や判断の範囲は異なります。会社の案内を持参し、何を確認したいかを伝えてください。この記事は一般的な制度案内で、個別の法律判断や受給資格の判定を行うものではありません。

出典:厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」 / ハローワーク 所在地情報

再雇用を断るときによくある質問

会社の条件に合意できないと、必ず会社が法律違反ですか?

必ず違反とは言えません。厚生労働省Q&Aは、会社が合理的な範囲の条件を提示した場合を説明しています。本人が拒否しても、雇用確保措置の違反にならない場合があります。

個別事情は労働相談窓口などで確認してください。

再雇用を断ると、失業給付を受けられませんか?

断った事実だけでは、雇用保険の離職理由や受給資格は確定しません。離職票と経緯をハローワークへ提示し、離職理由と加入期間などの要件を確認してください。

会社が離職票に書いた理由が事実と違う場合は?

基本手当の手続きで、住居地を管轄するハローワークへ伝えます。本人の主張や確認資料をもとに、最終的な離職理由をハローワークが判断します。

出典:厚生労働省「高年齢者雇用安定法Q&A(高年齢者雇用確保措置関係)」 / 厚生労働省「雇用保険Q&A~労働者の皆様へ」

出典・確認した一次資料

個別の契約や制度の適用は、担当する公式窓口に確認してください。

次に知りたいことから、もう1本。

再雇用しないと言われたとき、会社へ聞く理由と相談に持つ書面。 →今の会社で続けるか、別の仕事へ移るか。条件を並べて比べる。 →

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